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瑠璃色古雑貨店

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続・続 天使のいる年の暮れ

今年もあと1日

先日もらった大根で ぶり大根をこしらえてたら
有料ホームにいる父から電話・・・
他愛の無い思い出話などをして、「じゃあまたね」
「そうや 今度来るときは日本酒とウィスキーを頼むで」

父の横でお世話してくれてる介護士さんの苦笑いの顔が見えそうでした。


年々早くなる時間の流れに
ひしひしと 自分もあとどれくらいこの地上で暮らせるのかなぁ....などと
マジで考える店主です。

っていうか まだ年賀状も作ってないじゃん・・・


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今年最後の更新は この古い古い聖水入れ

クレイユモントロー 19世紀末から1920年ごろ
水を入れて使われたものですので、貫入に染まりが出ています。


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裏に小さなカケ



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聖水を入れるポケットの端に、アタリとそれに伴うヒビがあります(A)が
古いヒビで、埋まった感じ、危険な感じはしません。
その下のライン(B)は 引っかかりがなく 上から釉薬がかかっているようです。

L:20センチ W:最大で7.8センチ


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120年〜140年経っているアンティークです。
二人の智天使の愛らしさと デザインの美しさに免じて
この子を今年の「大トリ」に選ばせていただきました。

★Creel et Montereau 二人の天使が微笑むちいさなベニチエ ご売約


今年もたくさん たくさん お世話になりました。
大切な出会いを感謝します。
みなさま どうか良いお年を。



by ruriiro_ameri | 2017-12-30 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(0)

続・天使のいる年の暮れ

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今夜の天使さんは お行儀が良さそうです。

石膏やビスキュイ(素焼き)のものが一般的ですが
この子達は 大理石でできています。


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ヒンヤリ冷たく ずっしり重い天使オーナメント。
パステルのようなものが着いたり 汚れによる色くすみがあります。
微細なチップや削げはありますが、ヒビや割れはありません。


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何に取り付けられていたのかわかりません。
着いていた部分?お尻のところ...が削り取られている感じになっています。


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工夫して かわいいディスプレーを楽しんでください。

高さ どちらも16.5センチくらい
バラのガーランドを持つ天使 317g
衣をまとった天使 273g

★大理石のエンジェル・オーナメント ご売約


懲りずに明日も
by ruriiro_ameri | 2017-12-29 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(0)

天使のいる年の暮れ

寒くて何となく慌ただしい年の暮れ

お掃除ですか?
買い物ですか?
それとも すでに飛行機の中・・?

毎年テレビで流れるおきまりのこのフレーズ
「お正月を海外で」。

そして、わやわやと空港でのインタビュー映像。
「ふんっ」と妬みながらチャンネルを変える 何と嫌な店主でございます。

そんな心は悪魔 ブログは天使の当店では
昨夜に続いて天使のアンティークをご紹介。

今夜はいたずら好きのキューピットたちです。

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19世紀のクレイユ・モントロー グリザイユのデザート皿と
大きめのサービングスプーンのセットです。

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お皿はカトラリー痕もごくわずかな美品です。
直径19.5センチ



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スプーンはホールマークなどありませんが
ロカイユと小花のルイ王朝スタイル。
argent doré アルジャンドレ(金メッキした銀)風に作られています。
経年により上の金塗装がほとんど剥がれ落ちています。
長さ22.5センチ
二人のいたずら天使が花影から覗いています。
こちらは1940年前後のものだと思います。
サラダやアイスクリームのとりわけにいかがですか。

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★いたずらキューピットのセット ご売約


また明日も
by ruriiro_ameri | 2017-12-28 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(0)

結び目を解く聖母

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「ローマ法王になる日まで」
2013年に第266代ローマ法王に選ばれたフランシスコの半生を描いた作品・・・ではありますが・・・
本当の主役はフランシスコではなく、
彼が生きたアルゼンチンの「汚い戦争(Guerra Sucia)」そのものだと言える作品です。

フランシスコの両親はイタリア系移民で、彼は1938年、ブエノスアイレスで生まれました。
名前は ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ。
イエズス会に入会し、35歳の若さでアルゼンチン管区長に任命されました。
そんな時「汚い戦争」はまるで悪魔の影のように アルゼンチン全土をどす黒く覆い始めたのです。

左派ゲリラの取締りと称して、軍事政権は労働組合員や学生、ジャーナリストなどを
逮捕(いきなりの拉致)、監禁、おぞましい限りの拷問。
なんと3万人を超える無実の国民が殺されました。

当時の現地カトリック教会は、軍事政権を「是」と認めた形だったと言います。
しかし中には分け隔てなく貧しい人たちのために働き 施していた司祭たちもいました。
そして・・・彼らは殉教し、逮捕され、拷問されたのです。

現法王フランシスコは、まだホルヘ・マリオ・ベルゴリオであった時代に
現地のイエズス会を解散させ、2人の祭司の逮捕や拷問に共謀した罪で実際に告発されています。

では本当にフランシスコに重い責任と 罪があるのでしょうか?
軍による拉致で行方不明になった人たちへの対応は必要最小限のことしかせず、「ごまかした」と非難されています。
しかし彼は、放置しておけば政権の犠牲になったであろう多くの人々を、命がけで保護しています。

多くの友人・同胞を失い、自らの無力さと信仰の弱さを思い知ったフランシスコは、
ドイツのある教会に導かれ、そこで「結び目を解く聖母」の話を聞きます。

「結び目」とは名も無い無力な民衆の 苦しみ 悲しみ 悩み。
マリア様はその長いリボンの結び目を1つ1つ解いて
私たちを救ってくださる…。


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画像はネット(Wiki)からお借りしました。

イエスの十二使徒の一人でありながら
土壇場でイエスを裏切り、その後、号泣したペテロのように
その場でフランシスコは泣き崩れるのでした。

決して完璧ではない聖職者
それを自らが認めて苦しみ、祈り続ける聖職者の人間らしい姿がそのまま描かれています。

罪のない人間など、一人としていないのです。
そして自分の中の正義を振りかざし 人を裁く権利など 誰も持っていないのです。

さて
「迷える人間」を悪に誘う悪魔も元々は天使でした。
(天使さんも過ちを犯すんですね・・・)

いやいやそんな堕天使ではない
ちゃんと天国へ導いてくれる天使さんのいるアンティークを少し。

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天使は男性でも女性でもないと言いますが
この燭台の天使も 少女か少年か微妙なニュアンスを湛えていますね。
大きな羽の大天使 と呼ばれる天使さん
十字架を抱き、誇らしげです。

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1900年前後の金属製の燭台
大きなろうそくが4本立ちます。

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高さ37.5センチ
台座の三角形型・一辺 14.5センチくらい
直径2.5センチくらいの蝋燭を4本立てられます。


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古いロウが少しこびりついてました。
鉄、銅や真鍮の合金だと思います。
3箇所ほど塗装のハゲ落ちでサビのような色が出ています。
年代なりの古さはありますが切れや凹みなどのダメージはありません。

★天使のいる燭台 ご売約


明日も
by ruriiro_ameri | 2017-12-27 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(0)

聖夜

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今夜はクリスマスイヴ。
ちょうどあと一週間で2017年が終わります。

いい年でしたか?
色々大変な年だった方もいらっしゃるでしょうね。

さてこの鏡は何回聖夜の光景を見てきたんでしょう。
19世紀 1870年ごろ? のマーキュリーガラスの「鏡」です。

老練な光を放ち、普通の鏡とは一味違います。

老練といえば?? 今朝は珍しく父の夢を見ました。
有料ホームに移って1年余り
体は小さくなりましたが、歩行も会話もしっかりしてます。

夢の中の父は40歳代くらい
男前?でとっても元気でした。
そして私に一言お説教したんです。
 
「もっと なんでも意欲を持って取り組みなさい!」

目が覚めて思わず苦笑いしました。

みなさま 良いクリスマスを。






by ruriiro_ameri | 2017-12-24 20:57 | なんとなく | Trackback | Comments(2)

文明人ならウースター

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昨年秋に公開された映画「お父さんと伊藤さん」を観ました。
中沢日菜子さんの小説(2014年)の映画化作品です。
店主 原作は未読ですが 読んだ方の感想の多くが「キャラがぴったりな役者を揃えた」との感想が多いようです。
(主人公 彩を上野樹里さん お父さんは藤竜也さん 伊藤さんをリリー・フランキーさんが演じています)

主人公・彩のお父さんは 40年間、教師として教壇に立ち、生徒と我が子を育て上げた人です。
彩と兄が家を出て 夫婦二人で暮らしていましたが
お母さんが先立ってしまい、老いた独居の男やもめは体調も崩しがちになります。

これは昨年 店主も経験しました。
女性の老後は柔軟性がありますが、仕事一筋で頑張ってきたオヤジほど
精神的に脆くて 誰かがいないとだめになってしまいやすいのです。

彩の兄嫁さんは、世間一般の常識にこだわってか頑張ってお父さんを引き取るのですが
同居ストレスは凄まじく・・・
板挟みになった兄は 「お父さんを半年預かってくれ」と 彩に頼み込みます。

でも 彩はコンビニのバイトで知り合った50台半ばのオジサン=伊藤さんと同居中で戸惑うばかり。
ところが断る遑もなく、お父さんは身の回りの荷物と「謎の箱」とともに
彩のアパートにやってきてしまいます・・・。

思い込んだら曲げない頑固さ
本人に悪気はなくても いちいちイラつく命令口調・・・

そうそう うちの父もこのお父さんに似てる!
思わず爆笑したり 苦笑いしたり・・

言い古された言葉ですが 本当に家族とは 抱きしめたい存在であり、めんどくさい存在でもあります。

確かに 老いて今の自分たちとはすっかりライフスタイルを異にする親の面倒は重荷。
一旦家を出て、新しい自分の家族とライフスタイルを構築した子供にとって これは偽らざる本音だと思います。
現代版「東京物語」とのレビューもよく見かけます。
ただ この物語での「救い」は やはり伊藤さんの存在と言葉です。

「○○○は逃げないから・・」というのが伊藤さんの人生ポリシーです。
世間の常識や 自分のたてまえばかりを先行させては きっとどこかで破綻する。
自分たちの親子関係というものから逃げないで
子供としてしっかり本音で向き合いなさい・・・そして ラストシーンの伊藤さんの言葉は
「僕は逃げないよ」でした。

この言葉に 彩がとった行動にあなたは共感しますか?
たとえ否定したとしても 決して罪悪感を感じる必要はないと思います。

お互いが逃げずに向き合い、納得していれば
家族はどんなに形を変えようが やっぱり家族なのですから。

そうそう「謎の箱」の中身はラスト近くで明かされるのですが
その「理由」が最後まではっきりしないのが 個人的には気になっています・・・
未見の方は ぜひご覧ください。

「こだわりのオトコ・お父さんの名言」から

中濃ソースは悪魔のソース 文明人ならウースター

ウスターソースは、ヴィクトリア時代のイギリス
ウースターシャーのウースターで創製されました。
だから お父さんの呼び方が正しいのであります。

さて
そんな時代のイギリスの名窯 リーズ窯
クリームウエアと呼ばれる美しいレリーフやピアシングの陶器で有名ですね。


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このお皿は18世紀末ごろの美しいピアシングプレート。

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しかも優雅なフォルムで深皿になっています。


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素地の切れや小さなカケ、窯疵はありますが時代を考えれば大変良いコンディションです。
特別な日の食卓にいかがですか?
直径23センチ 2センチほどの深さがあります。

★リーズ 18世紀のピアシングプレート(深皿)ご売約

by ruriiro_ameri | 2017-12-12 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(3)

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