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瑠璃色古雑貨店

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秋のカフェオレボウルまつり〜3人の天使


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今年の秋もささやかにご紹介できました「カフェオレボウルまつり」
最初に お値段 3,000円から30,000円と申しましたとおり
今夜が最終
売れなきゃ私が の
一番高いボウルです。

多分 この先、(老い先短い店主が)出会うかどうか、確率は極めて低いです。
ヴィエイヤー(ル)・ボルドー のバックスタンプがある
フランスらしく大きめのボウルです。

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イギリスから招かれたダヴィッド・ジョンストンが1835年にBordeauxの街に窯を開き
10年後、あとを継いだのがヴィラードですが
20世紀を迎える前(1895年)に歴史を閉じます。
つまりボルドー窯というのは創成期を含めて
19世紀に60年ほどの間しか存在しなかった窯です。

このボウルはおそらく1850〜70年ごろのものではないかと思います。

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全体に入った細かい貫入に染まりがでています。
均一に入っているせいで、古びた佇まいを演出しています。
窯から出した時入ったラインがありますが危うさは全くありません。
カケはありません。
口径15.5センチ 高さ9センチ

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古びた宗教絵画から切り取られたような愛らしいキューピットが遊ぶすてきなボウルです。
個人的には内側 口周りの花環に胸キュンです。

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★19世紀 ヴィエイヤー・ボルドー 天使のボウル 御売約 ありがとうございました。


おまけ
by ruriiro_ameri | 2017-09-29 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(0)

秋のカフェオレボウルまつり〜小さな羽根のあるボウル

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ボウルの羽根はなんとなく愛らしく魅力的です。
でも 実を言うと この羽根
熱くなった器を持つためにかかせないのは「高台」ですが
高台を上手くつけるよりも 羽根をつける方が簡単だった という理由でついたものなんです。


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ま 由来はどうあれ やっぱり可愛い!

色違いで そっくりなボウル
高台が少し違います


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白いほうはサルグミンヌのバックスタンプが。
19世紀末から1920年ごろ

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ふるい陶器らしく「虫食い」や細かい貫入、見込みにうっすらと染まりがでています。
小さい砂が飛んでくっ付いた窯疵があります。ヒビやカケはありません。
口径11.2センチ 高さ7.2センチ


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茶色の釉薬がしっかり掛かったほうは 高台がやや高く スープボウルのようです。
使用感が無くデッドストックのようです。
窯印はありません。
口径12センチ 高さ7.5センチ



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☆どちらもご売約となりました。ありがとうございます。




by ruriiro_ameri | 2017-09-28 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(0)

秋のカフェオレボウルまつり〜夕闇色のボウル

気温が高くても 日が暮れる時刻の早まりが秋を感じさせます。
秋の夕暮れ 夕焼けから紫色のヴェールが空を覆い
やがて虫の声も賑やかに
夜の帳(とばり)が降りてきます。

てな訳で 今夜は秋の夜長色の(要は暗い色の)ボウルたちです。


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上左:ヴィレロイ・ボッホ ジャルディニエールのボウル(磁器のようですが少し陶器の性格も残っています)
上右:古いジョワジー 濃い紺色に浮かび上がるリリスと星のボウル
下:ちょっと反則で たぶんこれはシュクリエかと・・・でもあんまりきれいなので見てくださいね。
窯印なし はじくと乾いたムスティエのような音がします。

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ベルギーのボウルらしく
見込までぎっしり柄が・・・

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この部分に釉ぬけがあります。
口径11センチ 高さ6.5センチ
ご売約 ありがとうございました。


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白くぬく部分に少し擦れ

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AとBは窯疵です。ヒビではありません。

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染りや使用感はありますが おそらく1900年前後のものです。
まずまずのコンディションだと思います。
Choisy le Roi 1878年〜1920年のスタンプ
口径11.2センチ 高さ6.4センチ
ご売約 ありがとうございました。



ちょっと反則・・・
とても古いグリザイユです。

獅子のレリーフが付いています。
獅子の鼻のところ、高台裏が擦れています。
ヒビ・カケ・貫入のないグッドコンディション
なによりもお花の美しさが素敵なシュクリエです。


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ご売約 ありがとうございました。



by ruriiro_ameri | 2017-09-27 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(2)

秋のカフェオレボウルまつり〜ステンシルのボウル・二色三色

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すっきり単色のステンシルと違って
色数があるステンシルだと 色の合わせ方が大きなポイントになりますね。

渋い「大人柄」の水仙
かわいい 楽しげな小花
美味しそうな?プラムの実・・・

水仙は口こぼれが少し、ラインが一本、(2番目の写真)
高台に素地の繕跡(4番目の写真)があります。
薄めの素地で すっきりとした形。
山本なんとかさんのご本に出てて 人気になった柄だそうです。
バドンビレー窯

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小花模様はクレイユモントローとジョワジー合併時代のもので
鉄錆のような汚れ(染みではないようです)がありますが ヒビカケはありません。
素地が厚めで時代を感じる佇まい。


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プラムのボウルはジョワジー・ル・ロア のものです。
高台にアクシデントによる大きめのカケがありますが
使用に差し支えはありません。がたつきもなし。
紫色の釉に擦れて剥げたような箇所があります。(最後の写真)

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★3つともご売約となりました。ありがとうございました。




by ruriiro_ameri | 2017-09-26 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(1)

秋のカフェオレボウルまつり〜ステンシルのボウル・単色

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今夜は大きめのステンシル柄
店主が生まれて初めて手にしたボウルも、ハンドステンシルのものでした。

ボウルにあまり興味が無かったので
セールになった風車柄のボウルを買ってみました。
届いたボウルを飾ってみて その「存在感」に驚いたことを憶えています。

今夜のボウルたちも 大きめで存在感ありますよ。


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左から
K.Gリュネヴィル
クレイユモントローHB時代
バドンヴィレーです。

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リュネビルのすずらんボウルは高台に素地が切れたような窯疵
口こぼれがあります。
うっすら染まりもありますが、貫入も目立たず良い雰囲気です。
★ご売約 ありがとうございました。


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モントローのものは ボショワールステンシル
薄墨色に赤みを少し加えたような珍しい色。
デザイン化されたお花が洗練された感じです。
釉つきがあります。
使用感のない素敵なコンディションです。
★ご売約 ありがとうございました。


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蜻蛉のハンドステンシル
以前 これのダメージの大きいものを買っていただいたことがあります。
おそらくこれよりも かなり古い時代のものだったと思います。
こちらも使用感の無い 口こぼれもない素晴らしいコンディション。
見込に少し黒ずみ ちいさな釉つき
ステンシルの色の薄い部分があります。
★ご売約 ありがとうございました。

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by ruriiro_ameri | 2017-09-25 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(2)

秋のカフェオレボウルまつり〜小さなボウル


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日中は日が射すとまだ「暑い」と感じますが
朝夕 どこからともなくキンモクセイが香ったり
日の入りがどんどん早くなってきたと感じたり
小さな秋がいっぱいです。

カフェオレボウル特集も 小さいボウルから。
上の写真 左から クレイユモントローがふたつ ジアン ペクソンヌの順です。
どれも使用に差し障るようなダメージはありません。
見込もきれいです。

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手描きの薔薇が愛らしいジアン 
1910〜30年頃でしょうか
貫入、染まりの無いきれいな白い地に 色合いの上品な薔薇

右端のペクソンヌは バドンヴィレー窯の前身ともいえますので
時代は19世紀おわりです。
珍しい柄で状態もいいので高めです;;

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左ふたつ
どちらもクレイユ・エ・モントロー
赤いほうが古く、高台に素地に抜けや窯疵
ブルーカマイユのジャポニズム柄は この色付きのものが時々出ますね。


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口に釉薬のかかったカケ
版ずれがあります。

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これは ジアンの見込み
素地のくっつきがあります。



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どれも可愛くて 状態の良いボウルです。

サイズと価格
左のクレイユモントロー:口径8センチ 高さ5センチくらい:ご売約
ブルーカマイユ・ジャポニズム柄:口径8.5センチ 高さ5.3センチくらい:ご売約

ジアンの薔薇の花ボウル:口径10.3センチ 高さ6センチくらい:ご売約
右端 ペクソンヌ ジタンブルーの燕と動物:口径10センチ 高さ6.1センチくらい:ご売約

by ruriiro_ameri | 2017-09-24 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(0)

秋らしく

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今日は彼岸の中日
おはぎ 食べましたか?

今日はウチの庭に お隣の木に シジュウカラの群れがやってきました。

人間が愚かなことで争っていても
季節の使者は愛らしいさえずりと共に 慰めを運んできてくれます。

アメリ嬢は今月が誕生月でした。
う〜ん
すっかり熟女・・・

店主が買った「クロワッサンクッション」
「食べられるクロワッサンがいい」とばかりに使ってくれません。
「ほら アメちゃん〜〜 こっち向いて〜〜〜」となんとか撮影。

(このすぐあと クッションを蹴飛ばして行ってしまいました。)

by ruriiro_ameri | 2017-09-23 17:53 | なんとなく | Trackback | Comments(0)

秋のカフェオレボウル祭りやります


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もうすぐお彼岸
台風の行方を気にしながら
爽やかな秋の訪れを ひたすら心待ちにしている店主です。

恒例 カフェオレボウルの特集、
今回も素敵な子たちが揃いました。

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お値段は3,000円から30,000円・・・
高いボウルは どうしても高い・・・・すみません!

でも 今回大きなダメージの無いものばかりですので、冷やかしにお立ち寄りくださいね。
★24日・日曜日の夜から6夜連続の予定です。(仕事の都合などで変る場合もありますのでご了承ください)
★Choisy le Roi のアヤメのボウルはリクエストによりHOLDとなりました。
 おなじ窯のプラムのボウルを出す予定です。ご了承ください。
 

by ruriiro_ameri | 2017-09-14 21:09 | お知らせ | Trackback | Comments(1)

鉄壁の追求

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C)2016 LA HABITACION CERRADA A.I.E., ATRESMEDIACINE S.L., THINK STUDIO S.L.U., COLOSÉ PRODUCCIONES S.L.,
Todos los derechos reservados.

「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」
2016年製作・2017年春公開のスペイン映画です。

映画の冒頭はいかにもキャリアのありそうな初老の女性が、主人公の部屋を訪れるところから始まります。
鏡に映る自分の顔、髪型、コートの襟裳をチェックして、ハイヒールを履いた背筋を伸ばしてドアをノックする女性。
2週間前にリタイヤはしたものの、この仕事を最後の花道にするつもりでやってきたグッドマンという敏腕弁護士です。
彼女は「3時間後に迫った証人喚問」のために、特別に雇われた凄腕の弁護士。
主人公の男性は愛人を殺害した容疑者、としてストーリーは始まります。

絶対不利な状況で、それでも無罪にできるというグッドマン。
「全てを話して」と言う彼女に対して最初は通り一遍の事実関係だけをしゃべろうとした男性ですが
敏腕弁護士はこの嘘つきな男性の性格を見透かします。

「そんな嘘を混ぜた話なんか」「私をなめてはいけませんよ」
しかたなく徐々に「ほんとうは・・・」と話し始める主人公。
(しかしこの男性、どこかの首相のように 剥いても剥いても 嘘の衣をまとっています。)

彼はカラ出張で不倫相手と密会
そのドライブ中、山道で鹿が飛びだし、人身事故を起こしてしまいます。
自分たちはなんとか難を逃れたものの、ぶつかったほうの自動車は前で止まったまま。
中の覗いて声をかけてみるのですが 運転者の青年は既に亡くなっているように見えます。

「通報しなければ」
「だめよ 私たちの関係がバレてしまう」
主人公とその愛人は 事故は無かった
事故死した青年は「ここで事故には遭わなかったことにする」という恐ろしい手段に出ます。
しかし 自分たちの車も事故の衝撃で動きません。
さあ どうする・・・?

テンポよく進む展開に引き込まれます。(ハリウッドなら必ず入れたがるラブシーンもなし)

目眩をおこしそうな早さで 次々にするりと手をすり抜けて行く何通りもの「真実」。
そうだと言われてしまえば、そのときは「なるほど」と思ってしまう。
いや 待てよ、でも・・・・

無駄を削ぎ落とした伏線(何でもなさそうな台詞に注意)の張り方と、二転三転の「だまし」に
画面から目が離せなくなりました。

どれが真実なのか 存在しない真実はどれか、
芥川龍之介の「藪の中」を読んだ方、はたまた 黒澤明の「羅生門」を観た方なら
おそらくひとつの事実が何通りもの視点から語られる手法《内的多元焦点化(ジュ・ネット)というややこしい名称です》を思い起こすでしょう。

細かいことを突っ込めば、矛盾を感じる方はいらっしゃるでしょうが
この手のサスペンス作品としてはかなり上質だと思います。
未見の方はぜひご覧ください。

鉄壁の守り ならぬ 鉄壁の追求によって嘘つきな容疑者の嘘を剥がしていくグッドマン女史ですが
彼女のイメージのお皿を一つ

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修道院で使われた19世紀はじめのエタン皿
大きめで辺〜辺27.5センチ 角〜角28センチほど
深皿です。

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10角形でリムが少し反って上げられています。
ずいぶん使い込まれ、縁に一箇所切れ込み、
クトー痕がたくさん、裏の刻印はすり減っています。

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型押しでなく手作業で形作られていますので正確な角度割りではありませんが
テーブルの上で回ったりするようなことはありません。

それからこれは何か分かりますか?

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1900年前後のスライド板です。「幻灯機」で使ったもの。
薄いフィルムをガラス板で挟んで 機械にセットするようにしてあります。
これは ブリューゲルの「ベツレヘムの人口調査」という作品。
ちょっと珍しいアンティークアイテムです。

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★修道院の10角形のエタン皿とガラススライド板のセット ご売約・ありがとうございました


それにしても 最近の映画ではスマホを
(昔の映画のタバコや公衆電話のように・・・)
いかに作品の中で上手く印象に残る小道具として取り込むかが、ひとつのポイントになってきました。
これを観たあと オカルト作品の中では好きな「オーメン」を観たんですが、
丁寧な手作り感のあるオカルト映画に、また真逆の良さを感じた店主でありました。
(ちなみに一番好きなオカルト作品は「スティングマータ 聖痕」です。)
レンタルショップで探してみてくださいね。

by ruriiro_ameri | 2017-09-06 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(0)

あなたはその「おまけ」を受け取りますか?

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(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC.
AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT, LL

「素晴らしきかな 人生 〜COLLATERAL BEAUTY」を観ました。
原題のCOLLATERAL BEAUTYとは「付随してくる利点(善いおまけ)みたいな意味です。
《ご注意》ジェームズ・スチュアートの「素晴らしき哉、人生!」(1946年)と間違えないように・・・

広告代理店の代表として幸福の絶頂にいたハワード(ウィル・スミス)は、難病で最愛の娘を亡くして以来
現実を受け入れられず、会社代表とは名ばかりの、セルフネグレクト状態の毎日を送っています。

気になって入ろうかといつもためらうピアカウンセリングの集まりにも なかなか一歩を踏み出せません。
彼はいつも「時間」と「愛」と「死」という抽象的なものに対する手紙を書いてはポストに入れることを繰り返していました。
娘の時間は無くなり 愛は行き場を失い 死は自分の願いの全てを拒否して、全てを奪い去ってしまったから。

そんなハワードの生活をなんとかしようと、同僚の3人・ホイット、クレア、サイモンが知恵を出し合います。
会社の大事な取引に彼のサインが必要ですが、今の彼にはできない可能性がある
それならば その能力がないと回りに認めさせる証拠が必要、、、ということでグズグズしている暇はありません。

認知症の母を介護するホイット(エドワード・ノートン)は、
「母と話すとき、母のリアルに合わせて話すとすごく楽で理解し合える」ことに気づき、いちど「今のハワードのリアル」に合わせてみようと提案。
形のない「時間」と「愛」と「死」を それぞれ生身の人間に演じさせて話をする、という作戦?です。

その3人の「演者」は、不思議とすぐに見つかります。
小さな劇団で芝居をしている3人の男女です。

ホイットは自分の不倫が原因で疎遠になってしまった娘に愛を伝えられずに悩んでいますが
その不倫騒動のときに実力実証済み?の女性に、3人がどうハワードと接して与えられた仕事をしてくれているかをこっそり記録するよう依頼します。

もう一人の同僚 クレア(ケイト・ウィンスレット)は毎日精子バンクを使って母親になることを願っていますが、タイムリミットが近づいています。
そしてサイモン(マイケル・ペーニャ)は、癌の再発によって死が近いことを知っていますが、周囲の人たち(妻にさえ)にはその事実を隠して健康を装っています。

そうです。
この三人の同僚の一人一人が、ハワードと同じように「時間」と「愛」と「死」の問題を抱えていました。

この作品はこの3人が、3人の劇団員(?)に頼んでハワードを「だまして」救おうとするストーリーではありますが
観ているあなたも 多分「だまされる」と思います。
それはラスト近くで「そうだったのか」と分かる筈です。

伏線の張り方がちょっと弱くて、ピンと来ないという方もいらっしゃるかもしれません。
台本がイマイチなのか、翻訳の難しさからか、台詞が少々理屈っぽいところがあります。
でも ちょっとした「直感」を働かせてみれば、ラストに優しい感動が待っています。

「劇団員」3人の服装に気をつけてください。
時間を演じる青年(ジェイコブ・ラティモア)は白〜灰色
愛を演じる若い女性(キーラ・ナイトレイ)は赤
死を演じる年配の女性(ヘレン・ミレン)は青 の服装をしています。
なぜこんなにはっきり分かる色の割当てをしたのか?と考えてくださいね。

時間が限られているからこそ輝く美しい愛があります。
身近な愛する者の死を通してでしか得られない永遠の愛があります。
それらをCOLLATERAL BEAUTY(善いおまけ)と呼ぶのかもしれません。

それを得たと感じるか 失ったもののことしか考えられないか。
人生の舵取りは大きく変わってくるのではないでしょうか

「おまけ」といえば、店主の年齢も そろそろ「おまけ」の域に入ります。
ばりばりがんばって生きることは大切ですが 
時には「生かされていることだけで感謝だ」という考え方をしてみるのもいいですよ。

「空の鳥を見なさい。種蒔きもせず,刈り入れもせず,倉に納めることもしません。
けれども,あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです。
あなたがたは,鳥よりも,もっとすぐれたものではありませんか。」
(マタイの福音書 6章26節)


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このスズメさん いきいきしていて可愛いでしょう?
焼き物ではなく、大理石のような柔らかい鉱石を手彫りして作られているんですよ。

仲良し二羽と もう一羽 3羽ずつのセットです。2セットあります。
サイズは二羽のもので幅5センチほど。


↓この子たちがAセット

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こちらがBセット↓

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新しい一日の始まり・朝日が差し込む窓辺に飾ってあげてください。


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A.Bセットどちらもご売約 ありがとうございました。

by ruriiro_ameri | 2017-09-04 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(0)

普段着の古物とシネマな日々