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瑠璃色古雑貨店

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たのしいお揃い

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ひょんなきっかけで
最近 たてつづけに小津安二郎作品を観ています。

時代は第二次大戦が終わり、
一般庶民がやっとそこそこの生活を手に入れた頃〜カラー作品では
いわゆる白物家電が「みんなのあこがれ」だった時代の作品です。

そのなかで「お早う」という作品は
ほのぼのとしたコメディタッチで描かれています。

中学生と小学生の兄弟の、大人に対するささやかな「レジスタンス」が
偶然もあって周囲の大人たちを巻きこんでいきます。

日本の家族が 本当に家族だった時代の温かさがよく伝わってきて
気がつけば ずっとニコニコしながら観てしまいました。

この作品は小津監督初のカラー作品だったこともあり
監督の「色」に対するこだわりが 随所に観られます。

お話の中心になる 兄弟の着ているセーターも お揃いで
なかなか渋めのおしゃれな色。
いっぽう 当時目を引いた カラフルな引き出し、輪投げ、琺瑯のバケツなど
昭和レトロな小道具がいっぱいで、そちらのほうでも観ていて楽しい作品です。

昔のお母さんは よく子どもたちに「お揃い」のセーターや小物を作ってくれました。
毛糸も 布も大切に使って 無駄のない素晴らしい時代だったと思います。

お揃い といえば
こんな風な「お揃い」も ちょっと素敵じゃないでしょうか。
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こちらはクレイユモントローの 時代は違いますが同柄のステンシル
色違いで カップとボウルです。

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ボウル見込みに貫入、ラインがあります。すこし表側にも響いています。
古い物で、上部なので使用に差し支えはありません。

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カップの方が時代は古いのですが使用感がなく見込みもとても綺麗です。
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ボウル口径:14.3cm 高さ8cm
カップ口径:9cm 高さ5.7cm
★モントロー・お揃いステンシルのボウルとカップ ご売約

こちらはもうおなじみになったジョワジーの林檎のボウル。

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バルボティーヌに手描き つやつやの林檎。
ボウルと受け皿の珍しいお揃いです。
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お皿に深めのクトー痕があります。厚い陶器なので強度に問題はありません。

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ボウルに細いラインが1本。
高台に素地の傷(窯傷)があります。
こちらもご使用には差し障りのない程度です。

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ボウル口径:13.5cm 高さ7.8cm
お皿直径:21cm弱
★ジョワジー・お揃いのボウルとお皿  ご売約 ありがとうございました
by ruriiro_ameri | 2016-03-29 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(5)

生きた証し・あなたの笑顔に出逢う旅

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ハンセン病は感染力が極めて弱く、現代では早期治療によって完治する病気です。
しかし 聖書の中にも記述があるように
世界中で 長い長い年月、感染者を忌み嫌い、差別し、隔離し、
子供を持つこと、墓を建てることすら禁じた時代が続きました。
あたかも「お前は始めからこの世には存在しなかったのだ」と
患者たちに宣言するかのような人権を100%踏みにじった法律が存在したのです。
日本では なんと20世紀も終わろうかという時期に
やっとその法が撤廃されました。


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日本映画「あん」を観ました。

飲酒がもとで心ならずも人を殺(あや)めてしまったどら焼きやの店主。
刑期を終えたものの、背負った借金のため、気持ちの入らない仕事とうつろな日常を続けていました。
ある春の日、一人の年配の女性が「アルバイト募集」の張り紙を見て店を訪れます。
アルバイトをさせてほしい、と女性。
年齢不問って書いてるけど
時給は安くて良いの、と粘りますが、店主から見れば母親ほど年配の女性です。
商品のどら焼きを一つ持たされてその日は帰って行きました。
咲き誇る桜の花を慈しみ、心から春の空気を楽しみながら。

彼女はその人生のほとんどの時間をハンセン病の隔離施設で生きてきた女性でした。

やがて彼女の作るどら焼きの「あん」が素晴らしく美味しいとわかり、
店主は女性を「雇い」
女性は生まれて初めて「普通に働く」、その喜びをかみしめました。

閉じ込められた隔離施設の中
何処にも旅行できず 学校も仕事も施設の中でだけの50数年。
彼女は小豆の「旅」を思いながらあんを作るのでした。
「畑から小豆たちはどんな旅をしてきたんだろうと考えるんですよ」
丁寧な下ごしらえと、煮えてゆく小豆ひとつぶひとつぶに問いかける女性。

自分には行けないところの知らない風景
決して会えないたくさんの人たち
絶対に見ることを許されなかった我が子の笑顔を想い浮かべながら。

樹木希林さんの演技は「演技してます」感がまったくありません。
複雑な心境を少ない台詞の中に込めなければならなかったでしょうに
店主役の永瀬正敏さんの演技にもまったく力みがなくて
一層心を打たれる作品になっています。

季節も作品の始まりと同じ桜の頃。
是非ご覧ください。
自分の毎日のありきたりだと思える日常が、
少し変って見えるに違いありません。

小豆をあんに煮る時
使われるのは銅(コッパー)の鍋です。
店主も映画「めがね」を見て 奮発してお高い銅鍋を購入したのですが
なかなか美味しいあんは作れずにいます・・・泣

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こちらは同じコッパー製ですがキャニスターです。

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小麦粉、コーヒー、砂糖、紅茶 の文字がレリーフになってます。

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蓋のつまみもキュートでしょ。
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小麦粉用の蓋はきゅっと閉まるので密封性があります。
直径12cm 蓋なしで高さ12.2cm
1950年代くらいのもので、経年により「あかがね色」がマットに変色している部分があります。

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中はどれも錆(緑青)が出ないように錫がひいてあります。
とても綺麗で、凹みなどもなく、すぐ使用可能です。4つで907g

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(骨董市の業者からではなく、あるマダムのコレクションだったセットです)
キッチンの棚に並べて置くだけでも、落ち着いたいい雰囲気です・・・。

★小豆も保存できるコッパー製キャニスタ(4個セット) ご売約 ありがとうございました
by ruriiro_ameri | 2016-03-25 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(2)

春は何見て跳ねる?〜5

春の始めのウサギさん特集
最後を締めくくるのは この人・・・え? ヒト?
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いいえ 兎です。
・・・人面うさぎ・・・に見えなくもないけど、れっきとした ウサギさん。
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18世紀まではいくだろうかという 古いデルフトタイル。
ヒビカケなしの物は骨董市でも なかなか手が出ないほど高価なものですが
運良く「天使」に次いで人気者の兎君に出逢えました。
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ふちの小さなカケがありますが正面からは目立たない程度
古い陶器特有の「ムシクイ」と呼ばれる 釉抜けがあります。
17世紀〜18世紀の釉薬のマットな重い質感、鈍く乱反射する魅力があります。

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しかし・・・

・・・やっぱ 人じゃないの? ほら 眉毛、太くない?

・・・ち、ちがうっ
兎です!

★「兎」の デルフトタイル 13cm×13cn 厚み7〜8mm  ご売約 ありがとうございました




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う さ ぎ ですぅ〜〜〜〜〜っ
by ruriiro_ameri | 2016-03-24 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(2)

春は何見て跳ねる?〜4

時々北西の冷たい風は吹くけれど
日に日に 日暮れが遅くなってきました。

昨夜は またフクロウの声を聞きました。

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「もうすぐ裏の桜も咲きそうだよ」
そう言いたげな元気いっぱいのウサギさん。

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爽やかな青のグリザイユで
眺めれば眺めるほど いいボウルだなぁ と思います。
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ずっと手元に置こうかと思ったのですが
まあ イースターだから・・・・
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オランダの古窯・マーストリヒト、P.レゴーのものです。
高台の形から19世紀の物かも知れません。
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小さな釉はげや窯傷、釉つきはありますが
ヒビカケなし、ミラクルなGood Condition.
口径11.5cm 高さ5.9cm

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★P.レゴーの兎 グリザイユのボウル ご売約 ありがとうございました
by ruriiro_ameri | 2016-03-23 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(2)

春は何見て跳ねる?〜3

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「よう 相棒!昼間はあったかくなったね」
「まったくだ これからかけっこが楽しいぜ!」

「やっぱ 兎はスリムな体型がもてるよな〜、俺みたいにさ〜」
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「何言ってんだよ 兎は断然 毛並み!
この胸元なんか セクシーだろぉ〜〜?」
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「そんなこと・・・あれっ 重っ
こんなモン のっけたのだれ〜〜〜?」
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★フランス1920年〜40年 カトラリーレスト
兎は人気が高く、お値段高めなんです。すみません!
多分ピューター製、とても重く 存在感抜群です。
★スリムな兎(L:8.5cm): ご売約 ありがとうございました
★毛並みの立派な兎(L:8cm): ご売約 ありがとうございました

by ruriiro_ameri | 2016-03-22 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(3)

春は何見て跳ねる?〜2

テリーヌにされては大変と
兎は「逃げる」小動物の代表でもあります。
逃足の速い例えを「脱兎の如く」と言うことでもわかりますね。

こちらのウサギさんも狩人に追いかけられてるんでしょうか?
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世間話してるようなウサギさんも・・・
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とっても楽しい兎の絵
1930年頃のフランスの学習帳です。
17cm×22cm

どうも算数のようです。
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バイオレットのインクで 綺麗な筆記体でぎっしり書かれています。
★兎がいっぱいいる算数ノートご売約 ありがとうございました


こちらは有名なSAJOUデザイン・野うさぎの手芸はさみ。

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新しいリプロダクト物もありますが、こちらは古い物です。
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ちゃんと切れます。研いでオイルをさせばもっとよく切れるはず。
L9.7cm
★野うさぎの手芸はさみ ご売約 ありがとうございました
by ruriiro_ameri | 2016-03-21 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(0)

春は何見て跳ねる?〜1

はい
ぼく ウサギ
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「かわいい 可愛い」してないお顔がいいのです。
(テリーヌにされて食われるんじゃ愛嬌振りまいてもいられません)

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古くから人気のあるコーガンの動物型テリーヌポットです。
この子
何が店主の琴線に触れたかと申しますと
サイズ。

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ほれ 手のひらに乗っかるかわゆさ・・・っ
もう たまりません。

今は店主宅の玄関でお客さまをお出迎えしてくれています。
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耳の後ろに小さなチップがあります。
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ほかはこれといったダメージなく綺麗です。
W13.5cm H12.2cm(概寸)
★コーガン社チビサイズの兎テリーヌポットご売約 ありがとうございました
by ruriiro_ameri | 2016-03-20 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(2)

もうすぐイースター

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イースター(復活祭)とは 文字通り磔刑になっていちどは黄泉に下ったイエスが
再び永遠のいのちを得てよみがえったことをお祝いする日です。

春分のあとの最初の満月のあとの日曜日、という決まり事があります。
で、今年は27日です。

イースターといえば、「誕生」」のシンボル 卵
子どもたちが庭中に隠されたイースターエッグを探す行事が有名ですが
日本でこれができるお宅って どうよ、って話になりますね。

また ドイツあたりで20世紀初め頃から一般的になったのは 兎 です。
多産でごく身近な動物だったため、シンボリックな存在になったようです。
てなわけで、今年の春はウサギに呼び込んでもらいましょう。

「うさぎ特集」もうすぐ開催いたします。
お気に入りのうさちゃんがみつかりますように・・・
by ruriiro_ameri | 2016-03-18 17:20 | お知らせ | Trackback | Comments(1)

春よ

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寒の戻りに震えて
「春よ〜〜とおき は〜るよ〜〜〜」と
松任谷由実の「春よ来い」を唄ってる間に
気づけばお彼岸。

ありゃ
ぼた餅食べなきゃ・・・

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夢よ
浅き夢よ
私は ここにいます
君を想いながら
一人歩いています・・・

この歌の「君」は
あなたにとっては誰ですか?

私はどうしても 早くに亡くなってしまった母を想ってしまいます。

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春よ
まだ見ぬ春
迷い 立ち止まるとき
夢をくれし君の
まなざしが 肩を抱く・・・

少しずつ光を増していく早春の
淡い甘さを溶かし込んだようなボウルふたつ
どちらも古くて重いです。

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とくに紫の花の方は ジョワジー・ル・ロア 19世紀末ごろのボウル。
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ベビーピンクのポピーのような花の方は
形がお抹茶茶碗のようでとても愛らしいです。
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★ジョワジー 紫のお花・ステンシルボウル 口径:15.5cm 高さ:9cm
ふちに浅いカケ、チップ 見込みに釉はげ。高台にもカケと窯傷があります。
ヒビはありません。
 ご売約 ありがとうございました
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★窯印なし 抹茶碗のようなバルボティーヌボウル 口径:13cm 高さ7.5cm
ヒビカケなしの美品
ご売約 ありがとうございました
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by ruriiro_ameri | 2016-03-17 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(1)

あなたは二回観る?

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日本映画「イニシエーション・ラブ」
公開時のキャッチコピーは「あなたは必ず二回観る」

残念ながら店主は伏線の数々に気づいてしまい
二回観る必要がなくなってしまったのですが
映画化しにくい原作をそこそこ上手くまとめていると思います。

作品は80年代の恥ずかし・懐かしのファッション、
店主にはより身近な静岡の風景、
そして
いい歌は今聴いてもいいなぁ と80年代の想い出を思い起こさせてくれながら
ある男女の恋愛ドラマを追って展開していきます。

出だしはコミカルなのですが
徐々にシビアに。

今は演歌ファンの間でしか存在しない? カセットテープの
A面からB面への切替え・・・
この瞬間が「だまされるか否か」のポイントとなります。

未見で、心地よくだまされたい方は決して予備知識など持たずにご覧ください。

さて 今では考えられない好景気だった80年代
ヘアスタイルも 服装も「盛る」ことがひとつのステータスでした。

女の子のファッションも
ぱんぱんの肩パットが入り、
チャンピオンベルトのごとくに太いベルトでウエストが細いと錯覚させ、
目線を上に集める為に 巨大なリボンなどもよく使われました。

でもリボンはいつも時代でも女の子がより女の子でいられる為のアイテムに変わりはありません。
80歳になっても自分に似合うリボンを上手くつければ
素晴らしくおしゃれでキュートな80歳になれちゃうのです。

今夜は「大人のリボン」

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リボンの絵、それだけ そのまんまの小さなボウルです。
ポイントは色
渋いグレーのリボンがきゅっと結ばれているだけの絵柄です。
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1950年代〜60年? 口径10.8cm 高さ6.1cm
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使用感なしのミントなコンディションです。
大きさからベルギーあたりのボウルだと思います。窯元はわかりません。

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★グレーのリボンボウル ご売約 ありがとうございました


80年代のように「盛った」ファッションとはほど遠い
「普通」ファッションが主流になりつつある今
それでも いくつになっても「女の子」したいとき
こんな渋カワ・アンティークアクセサリーが便利です。
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ピンが「閂(かんぬき」式になっている19世紀末のブローチです。
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ダイヤに見せかけたペーストが気取らない華やかさを添えます。
すぐ実用できる良いコンディション。W4.5cm
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★19世紀末のリボンブローチ ご売約 ありがとうございました
by ruriiro_ameri | 2016-03-14 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(1)

普段着の古物とシネマな日々