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瑠璃色古雑貨店

<   2015年 02月 ( 8 )   > この月の画像一覧

あなたも世之介君

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日本映画「横道世之介」は、一昨年のちょうど今頃公開された作品です。
「ひとはひとの為になにかをしなければ その存在価値はない」と言った人がいます。

誰もが意識して「世のため 人のため」に普段行動する訳ではありません。
でも生きていれば少なくとも親と 兄弟と
外で遊べば近所の子と
学校へ行けばクラスの誰かと 先生と・・・
健康であっても 病気になっても 生きていれば誰かとかかわっていき
気がつけば 誰かの為に何かをしています。
「可哀想だから」「困ってたから」は些細なきっかけで
最後はきっと「喜んでほしいから」「笑ってほしいから」その何かをしている自分に気づきます。

世之介君はちょっと「ずれてる」感が憎めない若者です。
ずれてて 時には妙に厚かましくて いやいやなかなか「めんどくさい」ところもあります。
そんな彼が過ごした青春の時は80年代
作品では「現在」とその80年代が唐突に入れ替わるシーンがあります。
しかし80年代の空気感が絶妙に表現されているためか 全く混乱はしません。
逆に、店主には今の時代の時間経過の「軽さ」が、とても身につまされる感がありました。
日本は この世之介君の時代までが ぎりぎり「いい時代」だったんじゃないかしらと。

余貴美子さんが世之介君のお母さん役を演じていて、
彼女の何気ない言葉と、柔らかな存在感が見終わったあとにも心に残ります。

エンディングロールが流れるとき
涙が一筋流れるけれど、口元はほころんでる・・・そんな佳作です。
未見の方は是非ご覧ください。


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唐突ですが・・・
横道世之介君のことを思い出させるボウルがこれです。
レリーフがちょっと横道に曲がってるでしょ?

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ちいさな名もない小花が愛らしくて
でもいくつもヒビが入ってます。

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生きていれば傷つく事だってたくさんあるもの、ね。
世之介君。

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バドンビレー窯 1892〜1920年
口径13センチ 高さ7.9センチくらい
使用感、貫入 染まりあります。ヒビがご覧のように入っています。
アクシデントによるものというより、窯出しのときに生じたラインのようです。
(7ミリから4.5センチ、5本のラインがあります)
危うい感じはしませんので、実用ではなくディスプレィに十分ご利用いただけます。
<きれいなもの、完品に近いものをお求めの方にはお薦めしません>

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★バドンビレー 白釉レリーフ(世之介君の)ボウル  ご売約
by ruriiro_ameri | 2015-02-19 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(3)

キューピットが見えましたか?

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今日は言うまでもなくバレンタインデー。
小さなキューピットたちが忙しく飛び回る日。

店主が初めてこの日にチョコレートを贈ったのは
高校の生物の先生でした。

昼休み、友人と生物準備室へ行き、
助手の女性の「チラ見」を気にしながらも
先生の机の上にリボンを掛けた小さな箱を置いた時のことを思い出します。

先生、食べてくれたかなぁ・・・笑

というわけで今夜は楽しそうなキューピットたちをご紹介しましょう。
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クレイユ・モントロー1876〜1884(Barluet et Cie Creil et Montereau時代)
直径20センチのお皿です。重みがあります。
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ふちに古いチップがありますが130年以上を経たお皿とは思えないほど
大変良いコンディションです。
★クレイユ・モントロー19世紀のキューピットのお皿 ご売約


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3人のキューピットたちが本当に楽しそうに歌ったり踊ったり・・・
回りのレリーフはバラとトンボ、とても細かい細工です。
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裏側、蝶番部分、中のピンクのクッション部分もさほど劣化がありません。
蓋もぱちんとしっかり閉まりますが、片方が少し浮いた状態です。
専門店で蓋の角度を調節すれば直るかもしれません。
W7.1センチ 厚み(蓋をして)2.5センチ
★ナポレオン3世時代ブロンズのビジュー・コフィー ご売約 

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変わった形の小さなグラスは 聖母出現の伝説で有名なモンステラのお土産です。
ふちに極小のチップがあるくらいで、ほとんどダメージはありません。
高さ9.2センチくらい。
★モンステラの天使のコップ ご売約
by ruriiro_ameri | 2015-02-14 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(3)

小春日和の野原には

寒い 痛い と愚痴ってばかりの店主に
それならば、と 天が与え給うた今日の小春日和・・・?

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日当りのいい斜面にはやっぱりこのお花。
オオイヌノフグリ・・・・
まあ 名前は何なんですが、
とにかく寒さの残る中、
この小さな花が一生懸命咲いているのを見つけると口元もほころびます。

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まだまだ厳寒の日も多いでしょうが
今夜はこんな愛らしいボウルで春を思ってください。

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クレイユ・モントロー窯のいわゆる最晩年期のものです。
ふたつあります。どちらも未使用品です。

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★H.B ジョワジー・ル・ロア
ちいさな小春日和のボウル
A/Bとも:ご売約
by ruriiro_ameri | 2015-02-12 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(2)

厳寒は笑顔で乗り切る

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若い頃は平気だった暑さ 寒さが
悲しいかな
年々 心身ともに「めげる」要因になりつつあります。

それにしても 今日の寒さは厳しかったですね。

ビタミン不足とスマイル不足に注意!
笑いは免疫力を高めるそうです。

フランスから届いた青いツバメがエナメルで描かれたグラス。
冬空にかざしてぐるぐるまわすと
たくさんのツバメたちが飛び交っているように見えます。
これを眺めて店主はにやにや・・・

早くあったかくなってね〜〜〜!

★来月は又しても「恒例」ツバメ特集やります。このグラスも参加しますのでよろしくお願いします!
by ruriiro_ameri | 2015-02-09 17:13 | なんとなく | Trackback | Comments(2)

温かく ほろ苦く 人生は続く

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「コーヒーをめぐる冒険」というドイツ映画を観ました。
脚本と監督はヤン・オーレ・ゲルスター。ジャームッシュの再来とか言われる人です。

今回は 原題よりも邦題の方がいいな と思いました。
アメリカ向けには「ベルリンのコーヒー」というタイトルがついています。
これも納得。なぜなら映画のもうひとつの主役はベルリンの街そのものだからです。
「ベルリン天使の街」もそうでしたが、ドイツ人の
かつて分断されていたこの街に対するさまざまな「想い」を感じます。
ドイツという国自体の成り立ちがそうさせるんでしょうか。

大学に進学したものの、「何か違う」と漠然とした思いを抱く青年ニコ。
大学は中退・・・したにもかかわらず、親には内緒で
仕送りだけはしてもらっていました。
ところがこの日は 朝から次から次へとうまくいかない事が続きます。

「(なんとかラテとかいうんじゃなくて)普通のブラックコーヒーを一杯飲みたい」
そんな願いすら なぜかかなわず
出てくる人は変な人 怖い人 濃すぎる人・・・・
星の王子様の物語のように
いろいろな登場人物が さまざまな人生の不条理を体現します。
みんな何かしらコンプレックスを持ち、トラウマから抜け出せず苦しみ、
差別意識を隠し、傲慢さに自分を見失っています。
さあ ニコはこのとんでもない一日を乗り切れるのか?

モノクロの画面は、まるでタイムマシンのようなはたらきをして
見る者を70年代へ あるいは1938年・狂気の「クリスタル・ナイト」の時代へ引き戻します。

映画好きならにんまりする音楽や小ネタもちりばめられています。
友人宅のおばあちゃんにうながされ、マッサージチェアに身を沈めるニコ。
流れる音楽は「惑星ソラリス」のサントラ。(クルーニー兄貴のリメイク版ではありませんよ)
文無しのニコが駅へ向かうシーンには 一面の麦畑。
サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」の世界に出逢えるワンシーンです。

ニコが最後に出逢う老人の存在がとても大きいのですが・・・
看護師が教えてくれたファーストネームはフリードリッヒ。
これはかつてドイツを東西に隔てていた場所の大通りの名前。

コメディ部門のコーナーに並んでいた作品ですが
ー確かに所々にクスッと笑えるシーンはありますがー
店主はどうしてもコメディとは思えずじまいでした。
やっぱりハリウッド映画に「毒されて」いるせいでしょうか。

ラストシーンでやっとニコはコーヒーを飲みます。
コーヒーという飲み物は「飲みたい」と思ったときに飲むと
本当に美味しい飲み物です。
飲みたくないな というとき無理に飲むとたいてい胃が悪くなります。

人生も そうやってリセットしながら立ち直っていけばいいんじゃない?
たちのぼるあたたかいコーヒーの湯気は
そう語りかけているようでした。

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さて
苦いコーヒーには甘いもの。
こちらはドイツではなくてフランス人の大好きなビスケット“LU”の
おなじみのバスケット型の缶とお皿です。

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とても状態の良いもので、シリアルナンバーのシールつき。
(撮影用に蓋につけましたがのりが劣化しているので外れています)

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本体21.7×13.2センチ 高さ11センチ 持ち手の高さ 9.5センチ

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お皿の直径は20.2センチ 深さのあるお皿で高さが3.5センチ
貫入に添った染まりが出はじめていますが、ヒビやカケはありません。

せっかくなのでセットでどうぞ。
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★LUのセット:ご売約
by ruriiro_ameri | 2015-02-07 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(1)

不気味さも捨てがたい

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この魚、深海魚で「ブロブフィッシュ」というそうです。
ブサカワいいというか キモカワいいというか・・・
先日、沼津港深海水族館が
地元漁師の船をチャータ―して行われる、深海底引き網漁で捕獲されました。
<画像も沼津港深海水族館>

"ブロブ"とは「ぶよぶよした小さな塊」といった意味で、生きている時は大きなオタマジャクシのような姿だ。"全身世界一ブサイクな魚"に認定されている「ニュウドウカジカ」も、ブロブフィッシュの1種となる。<マイナビ・ニュースより>

この写真を見てはっと思い立ったのが・・・
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この陶器ポットです。
19世紀のイギリスのものだそうですが、何が入っていたんでしょうか・・・
(もう一つの方は
とってもキモい 月面顔男が二人して、
なぜかクリスマスプレゼントのバスケットを運んでいる絵です。)

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うーーん
深海魚に似ているだけあって 謎は深まるばかり。

どちらも直径6.5センチ 高さ4センチくらい(蓋ごと)

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★謎の陶器ポットふたつ・カエルのマドモアゼルのクロモカードと共に
ご売約
(1870〜1900’ イギリス・薬品用?カードはフランスの物)
by ruriiro_ameri | 2015-02-04 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(1)

ご注文方法

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これまで蚤の市などのとき以外は 書き込みでご注文をお受けしておりましたが
直接 メールでもご注文やお問い合わせができます。
はじめての方は、必ずお名前と郵便番号+ご住所、お電話番号をご記入の上送信してくださいね。

☆本ブログ右側の「通信販売いたします」をご覧ください。
by ruriiro_ameri | 2015-02-02 19:30 | お知らせ | Trackback | Comments(0)

春待ちボウル2015〜5

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今日から2月です。
あと一週間もすれば 立春。

う〜ん
立ったらさっさとこっちへ歩いてきてくれなきゃ・・・ね。

もう少し先だけど
根雪が溶けて 黒い土が元気に顔を出せば
春に芽吹く新しい命が私たちに微笑みかけます。

小さな黒絵のボウルふたつ
どちらも19世紀後半、古い為に窯印もありませんが、
マーストリヒトかケラミス、二ミーあたりだと思います。
こちらが翼のない天使・・・
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こちらはおなじみ「お茶会」・・・
絵がちょっとヘタウマ系なんですが、よく見ると足もとのワンコがかわいい・・・
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☆ベラン式の天使ボウルは釉ムラ 釉付き以外ダメージなし。口径7センチ 高さ4.4センチくらい
☆「お茶会」の方は染まり、アタリから出た古いヒビがあります。口径7センチ 高さ4.6センチくらい
★ご売約/font>

さて 今回の春待ちボウル小特集もここまで。
週間天気予報の気温を見ると まだしばらくは我慢の日々のようですね。

でも
私たちはあと何週間か経てば
必ず春の訪れを喜ぶ日々を迎える事ができます。
そのとき日本にいれば 必ずどこかで咲く桜の花を眺めて
傍らにいる人と微笑むかもしれません。

遠く離れた中東にも 春はやってきます。
大地が何度も何度も血で染まって 涙でぬれても
春になれば咲く花があります。

どうか  もう誰も血を流さず誰も涙を流さず
春に咲く花を眺めて隣人と微笑み合える
そんな季節(とき)が 一日もはやく訪れますように。
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by ruriiro_ameri | 2015-02-01 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(2)

普段着の古物とシネマな日々