死神の涙

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1998年のアメリカ映画「ジョー・ブラックをよろしく」は、
アンソニー・ホプキンス、ブラッド・ピットというビッグネームをそろえ、
お金もかけたのに、第19回ゴールデンラズベリー賞・最低リメイク
及び続編賞にノミネートされました。

1934年の映画『明日なき抱擁(Death Takes a Holiday:死神の休日?)』のリメイク。
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個人的にはそんなに悪くないと思うのですが。

アンソニー・ホプキンス演じる企業の社長は、ちょっと引いてしまうくらいのお金持ちです。
ブラピはこのお金持ちの社長を「あちらの世界」へ連れて行く
「死神」、、あるいは死神が乗り移った青年「ジョー・ブラック」です。

しかし考えてみればラストの大花火大会は
引いてしまうくらいのお金持ちでなければできないので、
これはやむを得ない設定です。
なぜならこの映画で一番のポイントはこの花火なのです。

人生は一瞬の輝きと美しさを残して あっという間に終わる花火のようなもの。
ならば 悔いのない人生を。
愛する人にも悔いのない人生を歩んでほしい。
初めて人を愛する体験をしてしまった死神ジョー・ブラックの目には
一筋の涙が頬を伝うのでした・・・。

ヒロインを演じたクレア・フォーラニという女優さんはイギリスのクールビューティ。
ほんとに「泣き顔美人」ですね。

さて、この死神くん なかなか好奇心旺盛で、食べ物に関しては
ピーナッツバターが大のお気に入り。

あいにく当店にはピーナツ関係の古物がないので、バターのほうを、ということで
イギリスのスターリングシルバーのバターナイフです。
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ビクトリアンの古い形で ホールマークもしっかり入った完品。
(3つともバーミンガム製です。持ち手部分はマザーオブパール)
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★イギリス スターリングシルバー製 バターナイフ
all sold

by ruriiro_ameri | 2013-04-29 21:30 | 異国の古物 | Trackback | Comments(2)

似て非なるもの

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「仮面の男」は1998年のアメリカ映画。
ご存知 アレクサンドル・デュマの『ダルタニャン物語』『鉄仮面』をベースにした作品です。
出演者も衣装も とっても豪華。
「娯楽作品」とはいえ、脚本もしっかりしていて、見終わったあとには感動すら覚えます。
いわゆる三銃士モノのなかでは 一番の出来ではないでしょうか。

レオナルド・ディカプリオが 性格が真逆の双子を演じ分けています。
レオさまは、「ギルバート・グレイプ」で天才的な演技力を披露。

「タイタニック」で 世に言う「ブレイク」したわけですが、演技が上手いのにオスカーをとれません。
ある人が「確かにうまい。でも どんな役をやっても 演技のうまいディカプリオなんだ」と言ってました。
うーーん
上手いことを言いますね・・・。
でも 個人的にはそろそろ オスカーあげてもいいじゃん と思うのですが。

瓜二つの双子の兄弟。
この作品では「似て非なるもの」として描かれました。

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さて このふたつ。
日本人なら誰でもこの柄を見たことがあるでしょう。
「麦わら手」と呼ばれる柄です。
向かって右側は 「麦わら手の蓋付き茶碗」未使用品です。
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で、左側はというと クレイユ・モントローの蓋付きボウル。
一人用のコンソメボウルということですが 小どんぶり程の大きさがあります。
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東と西の 似て非なる物の興味深い出逢いです。

★和骨董 麦わら手 茶碗(未使用品)
★C&M 蓋付きスープボウル
 どちらもsold

by ruriiro_ameri | 2013-04-27 21:30 | 異国の古物 | Trackback | Comments(3)

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「シックスセンス」の「衝撃の」ラストを観て、これも?と思って観てはいけません。
とはいえ、私個人の中では「シックスセンス」は「怖い映画」ではなく
「泣ける映画」の範疇に入り、この「ヴィレッジ」
優れた「ラブストーリー」だと思っています。(2004年・アメリカ)

大草原の小さな家、を連想させるのどかな村。
信仰と協力、寛容と礼節。
そんなキーワードでくくられているかのような
森に囲まれた小さな村の「決して破ってはならない掟」とは・・・?
なぜ 村の住民たちにとっての世界は 森の入口までしかないのでしょうか?

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聖書の知識があれば、シャマラン監督がしかける「伏線」に安易に反応できるのですが
殆どの日本人はそれが分からず、公開時の一般評価はきわめて低かったようです。

純真な青年ルシアスが、盲目のヒロイン・アイビーに 必死で愛を告白する場面。
このシーンには店主も若かりし頃に帰って感動・・・。
「本当に大切な物は 目には見えない」
星の王子様でも有名なこの言葉を思い出します。

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「これが全世界」と刷り込まれて育つと
此処より他には世界は無いと思い込んでしまいます。
中世のヨーロッパの世界観もそうでしたが、
後の大航海時代を経て、こんな「世界地図」も作られました。
(うーん 日本が広い・・・)

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1900年前後の額装された「世界地図」です。スペインあたりのものでしょうか。
(最近よい物が出てこず、こちらは掘り出しものかもしれません。)
54センチ×38センチと大きめ。 昔の物なのでガラスが重いです。
裏に水が染みた痕があります。虫食いはありません。sold
by ruriiro_ameri | 2013-04-25 21:30 | 異国の古物 | Trackback | Comments(2)

デイジーの花言葉は

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ブルーのセダンに ふたつの人生を乗せて
夢のように過ぎ去った25年

これは1989年、第62回アカデミー作品賞を受賞した「ドライビング・ミスデイジー」の
公開当時のキャッチコピーです。

「暗くなるまで・・」と同じく これも原作は「戯曲」つまり舞台劇です。
故ジェシカ・タンディは主演女優賞を獲得しました。

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大好きなジェシカ・タンディさん↑
若かりし頃・・ヒッチコックの「鳥」でお義母さん役を演じていましたね。

同じく多かれ少なかれ根底に「人種差別」が描かれた映画作品では
先にご紹介した近作「ヘルプ」と見比べると興味深いと思います。
「ヘルプ」は黒人側からの視線で主に描かれるシーンが多く
対してこちらは、やっぱり白人側からの視線だなぁと感じます。

舞台は1948年のアメリカ南部、保守的なジョージア州。
ミスデイジー・ワサンは元教師のユダヤ系老婦人です。
車の運転がトシのせいもあってままならなくなり、初老の黒人男性、
ホーク(モーガン・フリーマン)が運転手として雇われます…。

1940年代から60年代のファッションや、当時のインテリアも楽しめます。
「地でいく」ようなジェシカ・タンディと
力を抜いたモーガン・フリーマン。ふたりのやりとりが最高です。

ホークにパイを食べさせてもらってディジーが微笑むラストシーンでは
誰もが穏やかに微笑むでしょう。
デイジーの花言葉は「あなたと同じ気持ちです」・・・。

さて ここで得意のこじつけですが(笑)
デイジー(ひな菊)の花はお好きですか?

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このお皿は19世紀後半の子ども用のお皿(直径15cm)です。
映画のキャッチではありませんが、「夢のように過ぎ去った」子どもの時代に思いを馳せて
自分だけのデザート用にいかがでしょうか。
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★イギリスのちいさなプレート sold
by ruriiro_ameri | 2013-04-19 21:30 | 異国の古物 | Trackback | Comments(4)

暗闇の中で

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オードリー・ヘプバーン主演(第40回アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされました)
「暗くなるまで待って」は、1967年公開のアメリカ映画です。
フレデリック・ノット(英語版)による1966年初演の舞台劇を映画化した作品。
舞台劇の面白さが、いっそうドラマチックに堪能できる秀作だと思います。

ヘプバーンは、盲目というハンディキャップを持ちながらも、
非常に聡明で、チャーミングな主婦を演じています。
(儚げなのに実に芯の強い、賢い女性。まさに彼女にぴったりなキャスティング!)

F・ノットといえば「ダイヤルMを廻せ!」の舞台劇でも有名。
この作品も、ほとんどがアパートの一室だけで展開されます。
CGやアクションとは無縁の サスペンスの面白さが凝縮されています。

私がこの映画を始めて観たのは学生時代で、映画好き学生向けの小さな劇場でした。

盲目であるがゆえに 逆に見えるものに惑わされない 主人公の冷静な判断力に脱帽した私です。

帰り道、同じくサスペンス映画好きの友人と 興奮気味にストーリーについて
しゃべりまくったのを覚えています。(今思えば、何ともはずかしい限り・・・)

最後の緊張感高まるシーンで「冷蔵庫」が重要な小道具として出てきます。
(何回観ても きゃっ と首をすくめてしまう・・・
アラン・アーキンがすごい存在感です)

さて
冷蔵庫がアメリカの一般家庭に定着して間もなくの頃
こんな「保存用コンテナ」が流行りました。
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パイレックスなどの温度差に強いガラス製がつとに有名ですが
これは琺瑯で、ブラックのリムと厚手のプレスガラスのフタが
チャームポイントです。
ガラスの重さでのせるだけのフタですが、そのままテーブルに出しても可愛くて
バターやジャムの保存に重宝します。
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★アメリカ1958〜60年 黒リム小さなホウロウコンテナ 後ろの黒い蓋付きホーローコンテナ共に sold
by ruriiro_ameri | 2013-04-15 21:30 | 異国の古物 | Trackback | Comments(3)

きっかけは

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昔どこかのテレビ局がこんなキャッチを使ってましたが。

私はいわゆる「コレクター」ではないのですが
今のようにいろいろ古いものに囲まれて暮すようになったきっかけは
この飴色の鍵掛けでした。

子どもたちの自転車の鍵がなくならないように
決まった所に掛けておけるようにと、古道具屋さんで買い求めたものでした。
フランスのものですが、金具も素人が付け替えてます。
小さな旅籠か居酒屋ででも使われていたのでしょうか。

コレクターではない私が唯一「けっこう買い集めた」のは
薬関係の瓶や ミルクガラスジャーです。
先日もご紹介しましたが 今日のは小さめで
「ラベルで勝負」と「カタチで見せるもの」の二組です。
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単なる軟膏や クリームの瓶なのですが
なんとも愛らしいではありませんか?

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ピンクのリボンの絵も乙女ちっくな エリザベス・アーデンのボトルセットsold

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赤いフタのついた貴婦人のようなボトルと平たいボトルのセット
sold
by ruriiro_ameri | 2013-04-14 21:30 | 異国の古物 | Trackback | Comments(6)

鉄の女に白バラを

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先日、「鉄の女」と呼ばれた元英国首相・マーガレット・サッチャーさんが亡くなりました。
彼女は雑貨商の家に生まれ、英国の首相を11年間務めあげました。

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2011年のイギリス映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」の記憶が新しいだけに、
時代の移ろいと 「老い」の残酷さをあらためて感じてしまいました。
演じたメリル・ストリープは、映画化するにあたり、
サッチャーさんに直接会って承諾を得たいと願いましたが、
この時はすでに「誰とも会いたくない。今の姿を世間に見せたくない」との理由で、
面会は叶わなかったそうです。
生きている限り、全ての人に「老い」はやってきます。
どんな偉業を成し遂げた人にも、平凡に孫に囲まれて暮す人にも。

最愛の夫・デニスの遺品を手に取り「あなたは幸せだった?」とつぶやくシーンが忘れられません。
思わず「もちろんですよ マーガレットさん!」そう声をかけてあげたくなりました。
今頃、愛するデニスさんとも天国で逢えて、仲良くガーデニングでもやってるかも知れませんね。
この世ではあまりに忙しく ゆっくり育てる事もできなかった薔薇の花に囲まれて・・・。

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彼女のように決してぶれない、動じない、堂々としたC&Mの大サラディエです。
何の飾りもないのに、とても美しい19世紀のサラダボウル。

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★クレイユ・モントローの大サラディエ sold
by ruriiro_ameri | 2013-04-11 22:05 | 異国の古物 | Trackback | Comments(0)

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まだ記憶に新しい第84回アカデミー賞・助演女優賞を「目ヂカラ」抜群(!)の
オクタビア・スペンサーが獲得した作品「ヘルプ」
昨年公開の作品ですが ご覧になりましたか?
時は1960年代、J.Fケネディの時代ですが、まだこんなに人種差別が公然と行われていたのですね。

「ヘルプ」とは 中産階級の白人家庭に雇われていた(黒人の)家政婦さん。
安い賃金で 家事いっさいから子ども達の世話(ほぼ子育て!)までしました。
なのに トイレさえ「衛生上の配慮から」使う事を許されなかったのです。

こんな重いテーマでありながら、涙だけではなく 終始笑いがこぼれる作品です。
(オクタビア・スペンサーのキャラクターが…その体型も含めて…なんとなく安心感を与えてくれます。)

当時のキッチンがよく出てきますが アメリカン・アンティークファンなら
あれもこれも!と欲しくなるようなファイアーキングや コランダー、キャニスターなどが並んでます。

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当時の「ヘルプ」たちの 家事で荒れた手にも こんなクリームは使われたでしょうか。
彼女たちのチョコレート色の肌の色とは対照的な ミルクガラスのしっとりと白いボトル。
大きめサイズの 丸形と角形です。色あせ気味のラベルも アルミのフタのエンボスも魅力的ですね。

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こちらが角形↑

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こちらは丸形↑

★アメリカ ミルクガラスジャーのセット(丸型と角形 各2個セット)どちらもsold
by ruriiro_ameri | 2013-04-06 21:30 | 異国の古物 | Trackback | Comments(4)

心にも肥料を

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桜も終わり 風が浅い緑色に染まってきたようにも感じるこの季節。
2001年のイギリス映画「グリーンフィンガーズ」などいかがでしょうか。

まだハリウッド系に出ていない頃のクライヴ・オーエンが主演。
囚人たちのメンタルサポートと社会復帰の手段として「ガーデニング」をさせるという
イギリスならでは!のストーリー展開がユーモアと清々しさにあふれ
何と言っても花々が美しい・・・。

何ももの言わぬ草花ですが、
手をかけてやればやっただけ素晴らしい花を咲かせてガーデナーに微笑みかけます。
逆に 忘れられてしまった小さな苗でも、与えられた環境のなかで
必死で花を咲かせようとするけなげさに
移り気な人間たちは はっとさせられます。

「グリーンフィンガーズ」とはご存知の方も多いと思いますが
指が緑に染まるほどの ガーデニングの達人! という意味です。
「良いガーデナーは 自分の庭を眺めて楽しむ暇がない」ほど
どのシーズンもせっせと手入れをするのですね。

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囚人の1人で、何故かなんでも知っている(?)おじいちゃんを、
昨年亡くなったデヴィッド・ケリーが演じています。
彼は1929年アイルランド生まれ。
1956年の映画『間違えられた男』でスクリーンデビューしました。
イギリス映画には欠かせない 名傍役 最高のキャラクター、演技力の持ち主でした。
あらためてご冥福をお祈りします。

さて昨日の私のガーデニング作業はといえば・・・
数年前に八百屋で買った山椒の苗が こんなに育ったのに味を占め
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・・・今度はタラを植えてみました。
(たらの芽の天ぷらが食べられるまで 何年かかかるかな?)
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緑があれば 鳥たちがやってきてくれます。
小鳥のさえずりは気持ちを明るくしてくれます!
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1930年前後 クレイユ et モントローの最後期 あるいはHBジョワジーの デセール皿。
直線的な葉と スケッチに水彩を施したような鳥の筆致が対照的。春ですね〜。
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★直径21.5センチ sold
by ruriiro_ameri | 2013-04-05 21:30 | 異国の古物 | Trackback | Comments(2)

普段着の古物とシネマな日々
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