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<   2013年 02月 ( 13 )   > この月の画像一覧

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この ごくシンプルなボウルは オランダ・マーストリヒトの古手
PetrusRegout(ペトルス・レゴー)窯のものです。
白でもクリームでもない どこか懐かしい色。
昔、じいちゃんちのニワトリ小屋で見つけた卵が こんな色だった・・・

何年か前、私の方をじっと見て
「買って!」と言っていたので 購入しました。

この器はカフェオレを入れて 本当の良さが分かります。
真っ白だったらこんなに落ちついた色のハーモニーは生まれないと思います。

持ちやすく、重すぎず 軽すぎず。
手放せないボウルです。

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手放せないといえば スープを毎朝飲む私が
他のボウルを差し置いて ぜったいこれがいい!と思うのがこのボウル。

C&Mですが 以前の持ち主も気に入っていたのでしょう。
こんなに模様がかすれています。
でも 大事に 大事に使われていたに違いありません。

古い食器に抵抗のある方も多いと思いますが、
健康に害さえなければ、100年かそれ以上の歳月をまとった陶器たちは
凛として動じず、実に使いよいのです。
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春は名のみの 風の寒さや

谷の鶯 歌は思えど

時にあらずと 声も立てず・・・

誰もが知っているこの歌。
早春賦 の 賦は 漢詩をつくる、みたいな意味だそうです。
しかし・・今年の冬ほどこの歌の歌詞が実感できる冬はありません。

日本の四季と 日本語は美しい。
いつもそう思いながら聞いたり 歌ったりします。
でも もういいかげんに やさしい春の風が吹いてほしいですね。
だからせめてこんな写真。
スーパーで買って来たラナンキュラスと
お花に チョウチョに小鳥さんがいっぱいの
素朴で温かみのあるアヴィニヨンのティン缶です。
サビや剥がれはありますが、しっかり実用できますよ。

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★13×19×高さ6.5センチ
開閉に問題はありません。色ハゲやサビがあります。サビは落ちついているので汚れません。
sold ありがとうございました

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「お熱いのがお好き」は、1959年 ビリー・ワイルダー監督のアメリカ映画。
笑って ハラハラして にっこりできる
ハリウッドらしい ワイルダー監督らしい人間味あふれる作品です。
小学生のとき、父とはじめて見てから もう7〜8回は見たでしょうか。

禁酒法時代のシカゴのもぐり酒場のバンドメンバー、
ジョー(トニー・カーティス)と、ジェリー(ジャック・レモン)は、
警察の手入れが入って失職。仕方なく新しい職探しを、と出かけようとした直前、
偶然ギャングの殺人現場を目撃してしまいます。
生命の危険を感じた2人は、女装して女性オーケストラ一行にまぎれこみ、マイアミ演奏旅行へ・・・。
女装したり男にもどったり、てんやわんやの展開は今でも笑えます。

その女性オーケストラのなかにいた、ウクレレ奏者の金髪娘・シュガーが
マリリン・モンローです。
今更言うまでもありませんが彼女の(「シュガー」という名前通りの)
甘ったるいハスキーボイスもいいですねぇ。

大富豪のおじさんに「愛の告白」をされた女装のジャック・レモン、
ラストではとうとう観念して、自分は男だと告げるのですが、
それに対する富豪のおじさんの答えが最高。

「Nobody is perfect!」(完璧な人間なんていないさ!)

さてシュガーといえば こんなお砂糖入れはいかがでしょうか。

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蓋付きポットは19世紀のクレイユ・モントロー、
口径9センチにも満たないちいさなボウルも お砂糖入れにぴったりなのです。

★モントロー 蓋付きポットsold
★ゴールドラインのスカラップボウル(染まり、ライン有り)口径8.5センチ sold
★小花模様のポーセリンボウル sold
★ビエイヤー=ボルドー窯 キツネのボウル sold


ついでに
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人間、社会生活を営む上では、なるべく人に嫌われたくないし、
できる事なら毎日のように顔を合わせる相手とは相性がいい方が・・・

私も今日で結婚してウン十年ウン年となりますが
ダンナサンとの「相性」はといえば「水と油」もいいとこです。
ま、それがなんとかいい方に作用してるという面もあります。
こうなったら苔が生えるまで一緒かなぁ・・・

というわけで(?)大きな吹きガラスのファーマシーボトルの中にあるのは「苔玉」です。
一昨年前にそのダンナサンがこしらえたもの。
銅線を巻いて、つり下げるようにしましたが、寒くてこちらに避難中。
ビクトリア時代に流行ったウォーディアン・ケースみたいです。
これは「シノブ」ですが ほんとに羊歯系の葉はガラスとの相性がいいですね。

★フランスのファーマシーボトル sold
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「コーラス」の記事でもふれましたが、大好きな俳優ジェラール・ジュニョ。
彼が主演だけでなく製作・脚本・監督までやったのが「バティニョールおじさん」(Monsieur Batignole)です。
2002年の公開。

ナチス占領下のフランス、ドイツに従属せざるを得ない戦況と
フランス革命の時代から脈々とフランス人の血に受け継がれたレジスタンスの精神。
平凡な市民バティニョールおじさんを通して、当時の小さなエピソードが描かれます。
中には結構シリアスでR指定がつきそうな展開もあるのですが、
なぜか見終わった時にはほのぼのと温かな気持ちになれるのはなぜでしょうか。

おじさんはどんな時にも胸をはってこう言います。
「わしはただの肉屋だ。フランス人で肉屋のバティニョールだ」

奇跡的にナチの迫害の手を逃れて逃げてきたユダヤ人の少年を
おじさんは、ただ「人として、当たり前にとるべき行為」として
彼を屋根裏部屋にかくまいます。
必要以上のお金や 権力にすり寄る気持ちとは無縁の
「ただの肉屋」バティニョールおじさん。
自分はおじさんのように
何のためらいもなく、少年を守る勇気を持てるだろうかといつも考えます。

家族にも内緒で屋根裏部屋に食事を運ぶおじさん。
家業の肉屋はお惣菜も作って売っていましたから
おじさんが運んでくる食事もとってもおいしそうです。

朝ごはんにおじさんが持ってきたメニューのなかにあったのが
円錐形のガラスポットに入ったジャム。
どんな味がするんだろう、と思ってしまいました。

朝日のなかの陶器やガラス、いろいろなコンフィチュール(ジャム)ポット。
あなたならどのポットにジャムを入れたいですか?

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★ガラス円錐形と寸胴形は sold
★手書きラベル付きの黄釉ポット sold
★鳥の絵のコンフィポット sold

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ついでに
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仕事が重なってストレスてんこもりなので、
ビタミンCを補給せねば!と
いつも行くイチゴ農家さんの直売所へ。

赤いみずみずしいイチゴの傍らに
ひっそりと箱の中で肩寄せ合っていたのがこの「食べるレモン」です。
「もっと増やしたいんですが 苗がなかなか入ってこないんです」とのこと。

試食させてくださったのですが
さっぱりとした甘さと爽やかさにびっくり!
これを絞ってジュースにしたら
お砂糖なしでとびきり美味しいレモネードになりそうです。

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追記:通販ありました!⇒

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日本でも今朝早く観測された 小惑星2012DA14の画像などを見ると
未知なる宇宙のロマンの一片を垣間見るようなのですが。

一方 ロシアに落ちた大隕石。
NASAの観測データでは 質量7000トンだそうです。
思わずニュースの映像に見入ってしまいました。
映画のワンシーンではなく これは現実なのだと思うと
やっぱり怖いです。

衝撃波で住居の窓ガラスが割れ、
寒さによる住民の健康被害が心配されています。
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映画好きが必ず「いい映画だ!」と言う作品のひとつに
1986年作品「薔薇の名前」があります。
先日の「セブン」もそうですが、宗教は人間の心のなかに
光をさす力もあれば、逆に深い闇をつくることもあります。

哲学者でもあるウンベルト・エーコの原作。
「愛人・ラ マン」で知られるジャン=ジャック・アノー監督、
主演はショーン・コネリーです。
この映画でクリスチャン・スレーターが映画デビューをしたのですが
当時なんと15歳だったそうです。
とてもいいキャスティングになっています。
(撮影時、毎日お母さんが現場に立ち合っていたそうですよ)

作品背景は中世14世紀初頭に設定されてはいますが
非常に楽しめるサスペンス作品です。
徹底した時代考証の基づく細部にわたる監督のこだわりによって、
私たちが実際には見る筈もない 北イタリアの14世紀の空気感に酔います。
(欧州、日本ではヒットし、いまだにファンも多いがアメリカではダメだった
という話を聞いた事があります。う〜ん…分かるような気がする…)

ところで
「あなたは薔薇のようですね!」と言われた事があります。

「枯れてもトゲは残ってる」
・・・なるほど…。

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「薔薇の名前」の舞台は雪深い北イタリアですが、
この薔薇のような華やかなオクトゴナルは南フランス、ピション・ユゼスのもの。
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PICHON窯はラングドック・ルシヨン地方の街 Uzes(ユゼス)で1802年に創業。
200年もの間、家族経営を貫いてきました。
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窯印Pichonとしかないものは初代、またはその周辺の物だそうです。
ですから19世紀の古物ということですね。
1877以降、二代目、三代目とすこしずつ銘が変わります。(N.Pichon、J.P.Pichonなど)
現在は5代目のChristope Pichonさんが社長を勤めています。

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★黒のディナープレート sold
★深い緑のぽってりパン皿 sold

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★黄釉のチーズ皿 sold

おまけ
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「セブン」は1995年の話題作でした。
暴食、傲慢、強欲、怠惰、色欲、嫉妬、憤怒 という
キリスト教の七つの大罪になぞらえた、猟奇殺人事件。
それに絡んだふたりの刑事の心理劇が秀逸です。

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デビット・フィンチャー監督らしい計算された手堅い演出で、
サスペンスともゴシックホラーとも感じる独特の雰囲気に引き込まれてしまいます。
ストーリー冒頭で気分が悪くなって観なかった(!)という方も、
一度ぜひ最後までじっくり観てください。

いわゆる「衝撃の」ラストシーンでは
ブラピ演じるミルズ刑事のすごく悲しげな表情が印象に残ります。
そして一瞬映し出される 心やさしく美しい妻の微笑み。

最初は「最悪のバッド・エンド」と思った私も
二回目に見た時は、いやいや最後に勝ったのはミルズだったのでは?と思ったのですが・・・
あなたはどう感じましたか?

ストーリーの中軸をなす「七つの大罪」ですが
もともとは「八つの大罪」だったといいます。
共通したり、含まれたりするものを「編集」して七つになったそうです。

しかし 聖書のなかで「7」は「無限」を意味する数字とも言われます。
確かに人間の欲深さは無限大なのかもしれませんね。

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さて 7よりひとつ多い8(オクトー) といえばやっぱり「オクトゴナル」。
日本では青より断然白が人気ですね。

クレイユの青手ディナープレートと華奢なスープボウルには小さなチップがありますが、
ヒビはありませんので実用できます。
気取った雰囲気の舟形の器は 使用感なくパーフェクトです。
いずれも1800年代後期から1920年ごろの物だそうです。

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★C&M青手ディナープレート sold
★C&M スープボウル sold
★C&M舟形プレート sold


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薔薇の花みたいですね。

おまけ
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「マジックアワー」は三谷幸喜監督の映画のタイトルにもなりましたが
映画業界の業界用語で、
太陽が沈みきったあと ごく短い時間だが太陽の残光が美しく空を照らす時間
だそうです。
この瞬間にうまくロケができると、すごくいい「絵」になるんだとか。

立春を過ぎて「春は名のみの・・・」のこの時期
わが家の居間の片隅に 傾いた西日が数分間深く差し込みます。
窓辺のガラス瓶や この明治時代の飴色の飾り棚にも「マジックアワー」の到来。

ぼーっとこういうものを眺めていると
アタマの中にアルファ波が広がってくれます。