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瑠璃色古雑貨店

メルヘンを纏(まと)った残酷〜シェイプ・オブ・ウォーター


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時代は昔むかし、ではなく1960年代はじめ、米ソ冷戦下。

政府の極秘研究所(?)で清掃員として働くイライザは、
幼少期の(おそらく暴力)のせいで声を発することができません。

作品のオープニングは これは何処だろう?という水中の風景です。
自由自在に水中を泳ぐ あるいは 飛行するかのようにカメラはある建物の中へ。
水中に浮かぶ椅子やテーブル
後になってわかりますが ここは主人公イライザの住まいなのです。

毎日決まった時刻に決まった行動で織り成されるイライザの生活。
ところがある日、
彼女は研究所内に運び込まれた不思議な「異形の生き物」と出会い、
深い恋に落ちてゆきます・・・。

アパートは、水が好きな彼女らしくマリンブルーに彩られています。
レトロな街の佇まいや、看板一つとっても趣のあるロゴタイプに魅了され
ちょっと風変わりではあるけれどチャーミングなヒロイン、
才能はあるのにコンプレックスを持つイラストレーターの隣人。
これは アメリカ版の「アメリ」かもしれない・・・と思う方もいるかもしれません。

しかし、古典の「お伽話」が実はひどく残酷であるように、
このメルヘンも後半は残酷でグロテスクでさえあります。

この作品がアカデミーの作品賞を獲ったわけですが
「う〜ん どうよ?」と考える向きもきっとあると思います。

でも、いいんじゃないでしょうか。
穿った見方をすれば このグロテスクな構図こそが
今、トランプ政権下で起きているアメリカでを映し出そうとしているのかもしれません・・・。

未見の方は是非ご覧ください。

さて
今回の小特集は イライザが好きな 店主も好きな色
「青」です。

青い食器を少し集めて 明日から3夜に分けてご紹介しますね。
よろしくお願いします。


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by ruriiro_ameri | 2018-07-07 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(0)

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