2016年 07月 16日
耽美な幽霊奇譚
「幽霊は存在する」
という言葉で幕が上がる「煌びやか」なゴシックホラー「クリムゾン・ピーク」。
死んだ母の黒い幽霊に主人公イーディスはこう言われます。
「クリムゾン・ピークに気をつけなさい」・・・。
美しく成長したイーディス(ミア・ワシコウスカ)は、聡明で小説家を志望する女性になります。
そしてトーマス(トム・ヒドルストン)という没落貴族とその姉ルシール(ジェシカ・チャステイン)に出会います。
直後訪れるトーマス姉弟を毛嫌いした父親の謎めいたむごたらしい死・・・。
過去と別れを告げる意味も込めてイーディスは不思議な魅力のあるトーマスと結婚、イギリスへ渡ります。
そして 赤土(クリムゾンレッド)鉱山の上に建つ広大な、
しかし土台の赤土粘土に沈みつつある朽ちかけた屋敷に暮らし始めるのですが・・・。
この朽ちかけたお屋敷(もちろんCG合成多用)がすごいのです。
豪華で かつての絢爛さが黒ずみ朽ちているのですが
とても退廃的な美しさに目を奪われます。
蜷川幸雄の舞台よろしく(?)エントランスホールの天井にあいたでかい穴(なんとか塞げよ、とつっこみたくなりますが)から
枯れ葉が、雪が 花吹雪のように降り注ぐのです。
ラファエル前派の絵画から抜け出たような、素敵すぎる衣装の3人が 確実な演技力で演じています。
とくにトム・ヒドルストンという俳優は
こういう「愁いを帯びたコスチュームもの」を演じさせたら抜群のインパクトがあります。
余談ですが・・
店主、トム・ヒドルストンのファンでありまして、彼の(日々後退する)髪の毛があるうちに
早く次のジェームズ・ボンド役になってほしい! と切望しています。
話の本筋はシンプルです。
しかし そこからこれでもかと張り出した枝葉が
とてつもなくゴージャス、という とにかく一見の価値有りホラーです。
さて そのお屋敷のなかにある 薄暗い部屋の一角に・・・
やっぱりありました。
ナポレオン3世スタイルのガラスドーム。
劇中では何が飾られていたかよく見えませんでしたが3つくらい並んで置かれていたと思います。
こちらのガラスドームはとても小振りで日本の庶民のお家でも大丈夫。
しかもちょっと珍しい 尖り気味のオーバル、吹きガラス厚めです。
台は丸い「足」がつけられた古いタイプのオリジナルです。
これといったダメージなく 店主おすすめのガラスドームです。
全体の高さ26.5センチ 台の高さ3センチ強 奥行き6.5センチくらい
★小さなオーバルガラスドーム ご売約 ありがとうございました
by ruriiro_ameri
| 2016-07-16 21:04
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