国家に消された人生

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「ブリッジ・オブ・スパイ」
1946年、イギリス W.チャーチルに
鉄のカーテンがあると言わしめた東西冷戦時代(1950~60年代)の実話の映画化です。

1963年、
すでに50年の懲役刑期の決まっていたソビエト側の壮年スパイと
捕虜となったアメリカ人の青年パイロットとの交換が
ある橋の上でなされました。
当時グリーニカー橋と呼ばれたその橋は、東西ベルリンを分断する橋でした。

下手をすると冷戦どころか 核兵器を用いての戦争にもなりかねなかったこの交換。
すべての「交渉人」として選ばれたのはごく普通のひとりの弁護士・ジェームズ・ドノバンでした。

脚本 コーエン兄弟、監督 S.スピルバーグ。
主演 トム・ハンクス、
そしてソビエト側のスパイ・ルドルフ・アベルを演じた
マーク・ライアンス(イギリスの俳優さん)はアカデミー助演男優賞を受賞しています。

1950年代、60年代のアメリカ、ドイツ、ソビエト(ロシア)が舞台として再現されています。
(アメリカに関しては細部にわたり丁寧です。
ドイツ、ソビエトは少々「雪景色」に頼って雑になっていますがまあ良しとしましょう。)

何度かの面接、対話を通してドノバンとアベルは
自らの運命に抗わず、全力を尽くそうとする男らしさを
お互いの中に見出して心を通わせ合っていくのですが
これが二人の最高の役者によって、態(わざ)とらしさなど微塵もなく見事に演じられています。

実に地味なストーリーにも関わらず
映画ファンにとっては、いろいろな意味で「むねのすく」作品に仕上がっています。

若い方は東西冷戦時代のことを少し勉強してから見ると
いっそう面白いと思います。
未見の方は是非ご覧ください。

さて アベルは絵が非常にうまかったらしく
映画の始まりもアベルが鏡を見ながら自画像を描くシーンからです。

鏡の中の自分に アベルは何を語っていたのでしょうか。
誰も信じることをせず、自分であって自分ではない異国でのスパイ生活。
「お前は誰だ?」
アベルはいつも小さな鏡に向かって
そう問い続けて生きていたのかも知れません。

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メルキュールガラスを使った
ナポレオン3世デザインの小振りな鏡。

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100年くらい昔のものです。
台の上に立てても フックで壁にかけても使えます。

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今の鏡にはない 枯れた曇りが味になっています。

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平置きで25cm×20cm
小さくてもコーナーの雰囲気を引き締める、洗練されたデザインのミラーです。
(状態の良い物はなかなか見つからないので、お探しの方はこの機会に是非どうぞ。)

★ナポレオン3世 古風な鏡  ご売約 ありがとうございました
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Commented at 2016-06-08 22:04 x
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by ruriiro_ameri | 2016-06-08 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(2)

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