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春の香りの土★2

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すこし前になりますが
ミニシアターに出かけて観たのはイギリス映画 「おみおくりの作法」です。

原題は「still life」
直訳すれば静物画です。
亡くなった人の写真 遺影も still life
そして still には、穏やかな静けさ、優しく物静か、良心(神)のささやき という意味もあります。

たったひとりで 誰にも看取られずに亡くなった人の身元を調べ
生前の表情がわかる顔写真(still life)と
残された遺品を手がかりに 葬式のための音楽を選び弔辞の原稿を書く。
判明した親族に連絡を取り 葬儀の日程を知らせ、旅費の手配。
たとえ誰も出席はしなくても、たったひとりで葬儀を見守り 埋葬まで立ち会う。
それが終わって、残された写真をアルバムにおさめ、「終了」のスタンプを押す。
ロンドンの下町の民生員、ジョン・メイの優しく丁寧なお見送りのお仕事です。

注目されることも 感謝されることもほとんどなく
むしろ嫌な思いをすることが多いお仕事です。
でも ジョンはこの仕事に心から誇りをもっていました。

ところがある日、丁寧であるが故に「経費削減」のためだと
彼のお仕事は打ち切られることに・・・。

まだまだ土葬が多いイギリスの墓地。
ジョンが自分がいつかは眠るであろう場所に寝ころぶシーンが印象的です。

いつかは土に帰る自分を待つ 大地の上
木々の緑は眩しく輝き
空にはのんびり鳥がさえずります。

自分の人生は 遠い遠いあの空の向こうからご覧になってる方から見たら
どんなふうに見えるんだろう?
自分が見送った人たちは、喜んでくれているのかな?
彼はふと そんなことを思ったのではないでしょうか。

ラストシーンは とてもイギリス映画らしいものになっています。
正直 不満だ! という方もいらっしゃるでしょうが
店主にとっては至極満足のいくエンディングでした。


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これはジョン・メイのダイニングテーブルです。
アイロンがけして折り目正しい(!)テーブルクロスが
折り目正しいまま、絶対にずれないように止められたクリップにご注目。

ジョンの定番メニューは
ツナ缶(かサバ缶?)をお皿に缶のかたちのままのっけて
薄いトーストとちいさな林檎ひとつ、
そしてイングリッシュマンらしく紅茶、ですが
この食事で思い出すのは
ニコラス・ケイジとサム・ロックウェル主演の 「マッチスティック・メン」ですね。
まあ「マッチ・・・」では缶のままお皿に載っけてましたが

さて ツナ缶もちょっと手間をかけてグラタンなんかに使えば温かく食べられますね。

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この小鍋 お一人様のグラタン鍋? テリーヌポットのたぐいでしょうか。

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デュラン窯 19世紀末
口径13.5センチ 高さ8センチ 小さくてもずっしり540gあります。
釉はげや削げ、貫入に小傷はありますが
ヒビや大きなカケのない良い状態です。
(直火用の土鍋なので実用できるとは思いますが、土も釉薬も100年を経た物です。
ガスの火力でヒビが入る可能もありますのでどうかご承知置きください)

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(白釉のかたちがウチのアメリ嬢の顔に見えて仕方ない・・・)
★アメリのお顔のキュノワ小鍋  ご売約
by ruriiro_ameri | 2015-04-08 22:00 | 異国の古物 | Trackback | Comments(3)
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Commented at 2015-04-08 22:00 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2015-04-08 23:31 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ruriiro_ameri at 2015-04-09 20:49
鍵コメA様
ほんとに寒い 寒い〜〜〜〜
昨夜は湯たんぽ 復活でした。
ウチの近所の桜、この寒さのおかげか、
雨が降っても結構花が残ってますよ。
お花見の騒がしさが少なくて、私にはイイ感じ。
傘をさして静かに行く春を眺めてます^^
ミィちゃんもお花見したかな?
落ち着いたらゆっくりメールしますね〜〜