2013年 11月 29日
血筋か 環境か
60年もの歳月を
本来ならば“他人”の家庭で育った人がいました。
いつもかっこいい福山雅治くんが父親を演じた「そして父になる」を思い出しますが
あのお話では 取り違えられた赤ちゃんがまだほんの子どものとき。
今回多くの人が驚いたこの人物は、普通の社会人が「定年」を迎える年齢なのです。
記者会見の様子を見ました。
といっても 顔は映されず 声だけ 言葉だけを聞いたのですが
とても穏やかに喋る方でした。
“実のご両親”はすでに他界されています。
一目だけでも逢いたかったのでは と、切なくなりました。
すでに実の弟さんたちとは対面、DNAのなせる技なのでしょうか
とても仲良くおつきあいが始まっていると聞きます。
「やっぱり 血は争えないね」という言葉がどこからか聞こえてきそうです。
でも 全てがそうでしょうか。
優しさや思いやりはいくらDNAにのっかってきても
愛のない家庭環境で暮せば 性格はぎすぎすと涸れていくと思います。
持って生まれたこの人物の優しさと勤勉さを「育てた」のは
間違いなく産んだ母ではなく 育てた母なのではと思います。
この白鳥のような(と店主が勝手に呼んでいる)ピシェふたつ
全く同じ頃に作られた ジョワジー・ル・ロアのものです。
ところが置かれていた環境の違いで こんなに違う表情になっています。
確かに白に金彩は優雅で美しいですが
私はすっかりカフェオレ色になり カケも景色になったほうも
とても雰囲気があって好きです。
by ruriiro_ameri
| 2013-11-29 21:30
| なんとなく
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